ダイソー 300円ラジオ分解
100円ショップダイソーの最近の、”100円にこだわらない開き直りぶり”にはどうかと思います。
まぁそれは置いといて、以前100円ラジオで驚愕した覚えがあります。しかも中身はかなりちゃんと出来ていました。最近ではすっかり見かけなくなってしまった代わりに、300円のAMラジオ(税込み315円)が登場し始めました。今回はステレオイヤホン付き(音声はモノラル)です。MADE IN CHINA で16Ωイヤホン専用、屋外専用、受信周波数は 530KHzから1605KHz、単4電池2本(別売り)駆動となっています。
分解してみたところ、前回の100円ラジオとはずいぶんと感じが違います。300円というのは安いのかもしれませんが、100円ラジオを作った経緯から考えれば、100円にこだわって作って欲しかったという感じが・・・。
技術的詳細は以下。
まず今回もスーパーヘテロダイン方式ですが、前回の100円ラジオは全てディスクリート(個別部品)で作っていたのに対し、今回は 東芝製の TA2003P というICを使っています。これは AM/FM両用ですが、このラジオではAMしか使っていません。つまり改造すればFMも聞けるようになるはずです。このICは IFT レスで外付け部品が少ないという特徴がります。
またパッケージに、”音声増幅にダーリントン接続回路搭載”と横文字使って高級感を出しているようですが、ただトランジスタを2個使っているだけで、たいしたことないです。トランジスタには S9014 という意味不明な型番です。確かこのトランジスタは、100円ラジオで使われていたものと同じで、中国製だった気がします。トランジスタはこの2個だけで、音声出力用にダーリントン接続(トランジスタを直列につなぐ)されていました。
その他にはAM OSC(コイル)が1つ、フィルタ(SFU465B)が1つ、電解コンデンサが3つ、セラコンが6つ、抵抗が4つ使われています。また、前回はボリューム兼スイッチだったのが、ボリュームとスイッチが別々になり、電源用に赤色LEDもついています。さらに、ジャックがステレオ対応になっています。(音声はモノラル)バーアンテナとバリコンは100円ラジオと同じ感じです。
今回はヘッドフォン付きなので、前回の100円ラジオと比較すれば、これは200円ラジオという感じでしょうか。ただ、100円ラジオの部品点数の多さに比べ、今回これだけ少ない部品なのに、200円というのはどうかと思います。ちなみに TA2003P はサトー電気で、 168円 でした。
部品として再利用できそうなのは、小型スイッチとLEDとステレオジャックくらいでしょうか。
あ、そういえば肝心なこと忘れていました。まだラジオの音聞いていなかった(爆)
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今、近所で買ってきたところです。
先日FreeBSD で、ラジオサーバ(指定した時刻に自動的に録音し、必要であればMP3に変換する)を構成しました。
とてもうまく動作しているのですが、受信部に高級すぎるラジオを使ったため、このラジオを買いました。
東京荒川区では、とても良好に受信できています。これをAC電源用に改造し、24時間運転する予定です(測定では、3Vで30mAの電源電流でした)。
サウンドボードのMICとLINEを使えば、2局まで録音可能になる予定です。
投稿者 たむ : 2005年01月14日 21:13
追加です。
ラジオサーバの構成例
cron で時刻指定を行う都合上、すべてコマンドラインで動作するアプリケーションを使います。
サウンドカード制御:mixer
録音:wavrec(wavplay)
MP3変換:lame
この3つで、モノラル録音など自由自在です。
投稿者 タム : 2005年01月14日 21:30
FreeBSD でラジオサーバですか。すごいですね。
こうなってくると、OS上からオートチューニングをしてみたいですよね。デジタルチューニングするラジオを自作するか、PC上でコントロールが出来るラジオを買うかですかね。300円ラジオを使うならば、ステッピングモータでチューニングつまみを回すとか(笑)
常時駆動させるなら、例えばUSBから電源供給させるのなんてどうですか?30mAならレギュレータをかませても十分いけると思います。どうせPCも常時ONになっていることだし、わざわざACから取らなくてもいいですしね。
投稿者 mimiham : 2005年01月15日 00:11
そうなんですよ。チューニング(選局)が問題なんです。
今のところ、PICNIC という PIC IC が載っているネットワークボードを手持ちで持っているので、ダイソーラジオを必要な台数並べて切り替えようかな思っています。
ただ、サーバ本体が500円で買ったやつなので、コストバランスは今ひとつではあります。
ちなみに、ダイソーラジオは、AM用とFM用がありますね。
AM用は、選局ダイヤルを回しても無音部分がないほどブロードな選択度しかないけど、その代わり音質はなかなか良いです。
FM用は、これから評価してみます。
投稿者 タム : 2005年01月15日 12:46
なるほど。PICNICでコントロールですか。私も ISAのネットワークカードとユニバーサル基板で、PICNIC互換の回路を自作したことがあります。
FM用もオートチューニングのものがありますね。私も持っていますが、どうやら中国製ICの CD9088 というので制御しているようです。
投稿者 mimiham : 2005年01月15日 14:59
>ICの CD9088
FM専用機もAM専用機といっしょに昨日買ったばかりで、まだネジを外して中を見た段階です。
中を見た感じでは、電源を外すと、どこを受信していたかを忘れてしまうタイプかも(推定です)。
ちなみに、ICのトップには、エポキシ樹脂が載っていて、ICの型番まではわかりませんでした。樹脂を削るとメーカー保証が・・・・(冗談です)。
投稿者 タム : 2005年01月15日 15:43
>(推定です)。
5分くらいなら大丈夫みたいです。それ以上になると、忘れるようです。
ついでに、電源電流を測ると、FM用も30mAくらい流れてます。
ダイソーより高級な(ローソンで2000円くらい)SONYのICF-P20は、AM放送受信時に10mAくらいです。
結論 ダイソーのAM専用機は、なかなかいいなあ。FM専用機のほうはラジオサーバには向かない。カミサンが、エアコンと炊飯器と電子レンジを同時に使うのをやめたときは、一考の余地ありかも。
投稿者 タム : 2005年01月15日 20:06
サウンドカードのMICとLINEを使って、2台のラジオを切り替えて録音できるようにしました。
SoundBlasterLive!は、ヘッドルームが大きいらしく、ダイソーラジオのイヤホン出力をそのままMIC入れるだけで、歪むことなく良好な録音が可能でした。
ラジオには、5VのACアダプターで電源を供給しています。私の買ったダイソーラジオに使われている電解コンデンサは105度C対応品ですした。なぜ?・・・ま、いいか。
これで、語学講座は、録りこぼしがなくなるわけだ。おい、もっとうれしそうな顔しろよ>息子
投稿者 タム : 2005年01月23日 09:41
>PICNIC互換の回路を自作したことがあります。
PICNIC を使えば、うまく行きそうです。
#!/usr/local/bin/perl -w
# IO::Socket traning
use IO::Socket;
use constant MAX_MSG_LEN => 100;
$hostname = "picnic1.pcs";
$client_socket = new IO::Socket::INET (
PeerAddr => $hostname,
PeerPort => 10001,
# Type => SOCK_DGRAM,
Proto => 'udp',
Timeout => 3
);
unless ($client_socket) {
print "Socket Error:$!\n";
}
# Send data
@send_data = ( 0x01, 0x06, 0x07 );
$sdata = pack("C*", @send_data);
$client_socket->send($sdata) or die "send(): $!\n";
# Receve data
$client_socket->recv($rdata,MAX_MSG_LEN) or die "recv(): $!\n";
@receve_data = unpack("C*", $rdata);
print "@receve_data:\n";
# Close socket
$client_socket -> close();
で、一番左のLEDが点灯し、0x01 を 0x02 にして実行すれば消灯します。あと一歩なのですが、ユーザから「そーんなことに使うくらいなら、メールが到着したら点灯するようにしてほしい」との要望が出されました(ラジオサーバは、メールサーバでもある)。
うーむ、わがままだ。
参考文献:トランジスタ技術2001年1月号p249-261「PICNICの製作」落合正弘著
投稿者 タム : 2005年02月02日 20:47
あ、間違えました。
#!/usr/local/bin/perl -w
# picnic control
use IO::Socket;
use constant MAX_MSG_LEN => 100;
$hostname = '172.20.1.200';
$portnumber = '10001';
$client_socket = new IO::Socket::INET (
PeerAddr => $hostname,
PeerPort => $portnumber,
Type => SOCK_DGRAM,
Proto => 'udp',
Timeout => '5'
);
unless ($client_socket) {
print "Socket Error:$!\n";
}
##### Send data
@send_data = ( 0x01, 0x06, 0x07 );
$sdata = pack("C*", @send_data);
$client_socket->send($sdata) or die "send(): $!\n";
##### Receve data
$client_socket->recv($rdata,MAX_MSG_LEN) or die "recv(): $!\n";
@receve_data = unpack("C*", $rdata);
print "@receve_data:\n";
##### Close socket
$client_socket -> close();
こっちです。
投稿者 タム : 2005年02月02日 20:50